Mailchimpでメルマガ配信をしてみた+紆余曲折の話
この記事は(Guw)Web marketing Advent Calendar 2024参加記事です🎄
アドベントカレンダーとは、12月1日から25日までのクリスマスを迎える間、1日毎に小さなプレゼントを用意して楽しみにクリスマスを待とう…というもの。そのプレゼントがひとりひとりの記事になったものが「アドベント記事」です。
このアドベントは私が講師をしている専門学校の学生さんが主体出始めたもので、当初「自分が新卒だった時の話」とか書こうと思ったのですが、なんか説教臭くなりそうだったのでぜんぜん違う内容にしました。笑
こんにちは。発見と創造ラボの水㟢です。
お名刺交換をさせていただいた方には既にお届けになっているかと思いますが、今月からメールマガジン(以下メルマガ)の配信を開始しました。
今回このメルマガ配信に至るまで、実はけっこうな紆余曲折があり…個人的な記録としてこの記事に残しておこうと思います。
詳しい使い方などは書けそうにありませんが、n=1の感想としてお読みいただければ幸いです。
目次
当初の課題はメルマガ配信とストレージ拡張
まず、課題としていたのは2つ。
①メールマガジン配信をしたい
副業起業してから約5年、独立してから約1年。やっとなんとか軌道に乗ってきたけど、一人で考えてやるには限界が来てるな…。
そんなことを感じはじめて、起業関連のノウハウ本を最近読んでいました(Audibleなので正確には「聴いて」いたんですが)。
起業関連の本を読んでいると高確率で書いてあるのが、「メルマガをやれ」。
というわけで、メルマガを始めてみよう!という決意に至りました。
②Googleストレージの拡張をしたい
とにかくGoogleフォトが逼迫しすぎている。
Pixel7 Proのカメラが良すぎるのがいけない。でもそうも言っていられず、いよいよストレージ容量が80%を超えてきた。
写真も動画も毎日撮影するので、これもできればうまいこと解決できたらいいな、と思っていました。
Google Workspaceでメルマガ配信ができるらしい
まずはメルマガについてちょこっと調べてみました。
いわゆるよくある比較サイトで紹介されているのは法人向けサービスが多く、個人事業主ではちょっと手が出ないご予算が大半。
どうしようかな~とぼんやり考えていた日々でしたが、ある日ひらめきます。
「天下のGoogle大先生がメルマガ配信できないわけがないよな!?」
というわけで調べてみました。「Google メルマガ」…すると、どうやらGoogle Workspace(Googleのビジネス向けサービス)で出来るらしい…!
ちなみに記事を公開してくださっているのは上田市のお隣・東御市にあるベンチャー企業、ビーズクリエイトさんのWEBメディアでした。ありがてぇ~🙏🙏🙏
Google Workspaceで必要なプランはBusiness Standard以上。
これ使えばメルマガも配信できるし、ストレージもだいぶ拡張できる。これは勝利を約束されたのでは…!?🏆️
というわけで早速Google Workspaceのアカウントを作成しました。
GoogleWorkspaceで起こった想定外のこと2つ
さて、喜び勇んでアカウント作成をしたのも束の間。
これ、設定がけっこうムズいぞ?
普通の無料で作成できるGmailではドメイン(@の後ろ)が「@gmail.com」しか選べません。
Google Workspaceでは、自分のオリジナルドメインや、ホームページなどで自分が既に持っているドメインを使うことができます。
私であればこのホームページのドメイン「@hsl-ueda.com」を使える、というもの。
けど、この設定がよくわからない。わからないなりに色々やってみたものの、結局夫(きちんと学校で学んでいる)にやってもらってしまいました😂
さあ、ドメインの接続もできたし、やりたいことをやるぞー!と意気込んでいたものの…問題が発生しました。
無料のGoogleアカウントとストレージ共有ができない
すっかり勘違いをしていたのですが、無料のGoogleアカウントとGoogle Workspaceアカウントではストレージ共有ができません。
無料のGoogleアカウント同士であれば、数ステップの確認で家族アカウントにでき、ストレージ容量が共有できるのですが…
これは事前に調べなかったことでの完全なるミス。
そして、共有ドライブを作っていちいちそこに移すのも…う~~~んこれは面倒くさい!!!
メールの差し込み機能でエラーが出る
一番やりたかったメルマガ機能。これも何やらうまくいかない。
潰せる可能性はすべて潰してもなおうまくいかず、Googleヘルプコミュニティ(Googleの知恵袋的なやつ)に質問しても回答は来ず……😭
そして、これは結局最後まで解決することはありませんでした。無念
そうだ!メルマガとストレージは分けて考えよう!(今更)
色々試してみたものの、これ以上はもう時間の無駄では…と思った短期な私は、結局Google Workspaceを使わなくてもいいのでは?と考え始めます。
やりたいことはメルマガとストレージ拡張だけ
よく考えても(考えなくても)やりたことは2つしかないわけです。
つまり、メールマガジンを別のサービスにできればGoogle Workspaceを使う必要はない。
足りないストレージはプランを拡張すればいいだけです。
というわけで、別途メルマガサービスを検討することに。
Google Geminiが教えてくれたメルマガサービス「Mailchimp」
Google WorkspaceであれこれやっていたときからずっとGoogleの生成AI「Gemini」を使用していたのですが
その中で、「こんなアイディアもあるよ」と提案してくれたのがメール配信サービス「Mailchimp」。
メール配信サービスとしては(少なくとも日本のサービスとして)聞いたことがなかったので、さっそくググってみることに。
かなり老舗のサービスで、テンプレートも解析機能も充実しています。
海外サービスで日本語対応はしていませんが、なんと500通までは無料で配信できるとのこと。
幸い(?)配信したいと思っている宛先はまだ250件程度なので、無料の範囲です。ノーリスクなら試してみてもいいか!というわけで、こちらを試してみることに。
Mailchimpを使ってみた
日本語対応はブラウザの翻訳機能でヨシ
Mailchimpは日本語対応していません。
ですが、今はPCもスマホもブラウザで翻訳する機能がついているので基本的には問題ありませんでした。
登録から配信までの手順
ずくがないので画像とかはありません( ー`дー´)キリッ
- Mailchimpにアクセス。
- メールアドレスで認証後、アカウント登録をする。
この時、Standard以上のプランしか選べませんが、無料期間中にダウングレードができます。 - 登録後、配信元(自分)の情報を登録。
- 配信元メールドメインの所有権を証明する。
Mailchimpに指定されたコードを、自分が配信したいメールアドレスのドメインを発行した管理画面に登録します。(※gmail等のフリーメールでは登録できません)
DNS~とかCNAMEレコードとか出てきますが、Mailchimp側にかなり丁寧に説明が(英語ですが)書いてあるので、よく読めばそこまで難しくはありません。
自分が持ってるドメインサービス(私の場合はお名前ドットコムドメイン)の管理画面にログインし、「DNSレコード設定」から指定されたレコードを追加します。 - 配信するメルマガを新規作成する。
メニューの「Campaigns」>「All Campaigns」を開いて、「Create(新規作成)」>「Email」>「Template」を選択。
「Get Started」からテンプレートを選択できます。
テンプレートの種類が選べるので、私の場合は「Email purpose: Newsletter」を選択しました。 - テンプレートを編集してメルマガを作成。
編集機能もかなり充実していて、レイアウトは違えどWordのような感覚で編集ができます。
テンプレートを使えばレイアウトはおおむね変更する必要はないので、画像を差し替えたり、文字を書き換えたり、リンクを張ったりするだけ。 - 自分宛てにテスト配信。
- メルマガ配信先リストの登録。
CSVアップロードと個別登録が選べます。Excelなどからコピペも可能。 - 配信のタイミングを設定。
今すぐ配信と、予約配信が選べます。
予約配信の時間は、Mailchimp側がおすすめの時間を設定する機能もあり。便利すぎる😳 - メールを配信。
「Campaigns」>「All Campaigns」>「Calendar」で配信タイミングを確認できます。
ただこれ、日本時間になってないかも。スマホアプリ版では日本時間表記になっていました。
配信が始まると、「All Campaigns」のリストのステータスが「Sending」から「Sent」に変わります。
(ちなみに下書きは「Draft」予約済みは「Scheduled?」だったと思う) - 開封率やクリック率等を確認。
「Campaigns」>「All Campaigns」の確認したい送信済みメルマガの「View Report」をクリック。
※ここでのメルマガタイトルは設定したタイトルから漢字・ひらがな等が削られています- Open rate 開封率。メルマガを開封してくれた人の割合。
- Click rate クリック率。メルマガ内のリンクをクリックしてくれた人の割合。
- Bounce rate 正常に届かなかった宛先の割合。メールアドレスが間違っている、宛先が存在しないなどの理由っぽい。
- Unsubscribe rate 登録解除率。ちなみに、メルマガ内には「登録解除」の方法を明記しなくてはいけない
- 他にも、クリックされたリンクはどこか、複数回開封してくれた人は誰か?など、けっこう細かくいろいろ分析できます。便利
- 無料期間中に「Standard」プランから「Free」プランにダウングレードしておく。
PCブラウザでは右上にあるユーザー名のアイコンをクリック>「Pricing Plans」から変更ができます。
初回登録後は「Standard」が選択されているので、「Free」へ「Downgrade」で完了。Standardプランのままだと、無料期間終了後に課金されてしまうので注意が必要です。
すっごいざっくりですがこんな感じでした。
今回の紆余曲折でわかったこと
今回の紆余曲折があり、なんだかんだ「とりあえずやってみる」の姿勢は大事だな、と再認識しました。
幸い今回は高額な使用料もかかることなく、良い着地点に落ち着いたなと感じます。
特にメルマガについてはやってみてわかることがかなりあったので、多くの先人が「やった方が良い」と言う理由がわかりました。先人の知恵、本当にありがたい。
ささやかですが、来月以降も続けていこうというモチベーションになりました。
それと、私のような一人親方の個人事業主の場合、Google workspaceはあまり必要ではない可能性が高いなと感じます。
自分が持っているドメインのメールを送りたいならGmailでも外部のメール送受信機能があるし、一箇所にまとまるので見逃すこともありません。
従事している人が複数いる場合はGoogle workspaceが便利そうだと思う反面、これはシステム管理者(内部でもアウトソーシングでも)がいないと維持が難しそうです。
そんなわけで、当面の間はこのスタイルで運用していこう、ということになったのでした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
普段は長野県上田市を拠点に、デジタルディバイド解消のための講座を各種行っています。
よかったら事業例も見ていってくださいね。