長野技術専門校様にて、ChatGPT入門講座の講師を担当しました
こんにちは。発見と創造ラボの水㟢です。
去る令和6年6月13日、長野技術専門校様にてChatGPT入門講座の講師を担当させていただきましたのでご報告。
目次
ChatGPT入門講座 当日の様子
こちらの講座は朝9時からお昼を挟んで夕方16時までとかなり長丁場のセミナーでした。
そのため、ずっと座学ではお互いにしんどかろうということで、グループでのワークショップを織り交ぜながらの構成としました。
写真は長野技術専門校のご担当W様に撮影・ご提供いただきました。ありがとうございました!
座学の様子。
説明を聞いていただきつつ、参加者の皆さんがそれぞれお持ちいただいた端末(PC・スマホ)などで実際に操作をしながら進めていきました。
グループワークの様子。
3~4人のグループに分かれて、架空の製品を開発・販売するのをChatGPTを使ってやってみよう!という内容。
参加者どうしコミュニケーションしながら進めていただき、横のつながりも作っていただけたのかな?と感じていました。
生成AIを教える立場になって感じること
これまでChatGPTをお教えする機会をたくさんいただいてきましたが、どの会場でも共通して感じることがあります。
特に感じる共通点は、以下の3つです。
使わなければいけない、という危機感がある
メディアでよく見るようになったせいか、
- 「よくわからないけど、使った方が良いのかな?」
- 「なんとなく使わないといけない気がする」
という感覚を持っている方が多数いるように感じます。
肌感ではありますが、特にこれまであまりIT分野には近くなかった方ほどそう感じている割合が高い気がします。
逆に、ITにそこそこ詳しいほうが「AIは難しいもの」という印象で敬遠している場合もあるようです。
Googleのように使用できると思っている
実際にChatGPTを触ってみるパートに入ると、Googleなどの検索サービスのように使えると思っている方が非常に多いです。
具体的には、以下の2つです。
- 検索ワードを並べるようにプロンプトを書く
- 生成されたものは正確であると考える
生成AI、特に最も使われているGPT-3.5は検索機能がないので正確でないことも多く、ここが感覚的につかめるまで時間がかかるようです。
生成された結果は自信満々に答えますし、結果の本筋ではない箇所に事実ではない要素が入っている場合もあります。
特に本筋ではない場所にさりげなく入れ込まれたウソは、使い慣れてこないとなかなか気がつけません。
プロンプトのための言語化ができない
私がChatGPTをお教えする中で最も課題に感じているのはこの部分です。
生成AIはコンピュータなので、命令しないと正しく動いてくれません。
それなのに、人間側が正しい命令ができない、という状況です。
意外と「言語化する」という作業は難しく、これは生成AIの使い方以前の訓練が必要だと感じます。
人間が相手であれば表情や声色などもあるのでそこまで苦労しないと思うのですが、生成AIは額面通りにしか受け取れないのが困りもの。
LINEやSNSなどでテキストコミュニケーションをすることが増えましたが、人間相手でも「伝わりにくい文章の人」が思いの外多いですよね。
確かに記憶の限り「物事を整理し、順序立てて考えて書く」という訓練は学校でした覚えがありません。(覚えていないだけかもしれませんが…)
AIを使うために「母国語能力」が必要となる。
矛盾しているようで、実はここでくじけてしまう人がかなり多いのです。
少し話はそれますが、これが原因で「IT(=生成AI)が使える人と使えない人の差」がさらに広がってしまうのではないかと私は危惧しています。
おそらく生成AIがない時代には戻らない
セミナーではほぼ毎回お伝えしているのですが、ChatGPTをはじめとした生成AIは将来的になくなることはもうないと考えています。
第一次・第二次産業革命やIT革命などの歴史を考えても、それまでごく一部の人しか使えなかった技術が一般の人も広く使えるようになった時、それ以前の時代に戻ることはありませんでした。
自動化が出来ない時代、エネルギーが伝送できない時代、情報処理ができない時代にはもはや戻らないように、生成AIが使えない時代にはもう戻らない可能性が非常に高い。
だからこそ、少しでも私の知識を共有して「怖いからやらない、わからないからやらない」という人が身近なところから一人でも減れば…という思いでセミナーをやらせていただいています。
もしご興味がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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