NPO法人てまサポ様のWebサイト制作をいたしました

こんにちは。発見と創造ラボの水㟢です。

最近インナーカラーを染め直したのですが
写真よりどえらい派手になってしまいました

このたび、私も理事として携わらせていただいているNPO法人てまサポ様の公式Webサイトを制作いたしましたのでご報告。

https://temasapo.hp.peraichi.com/

NPO法人てまサポについて

NPO法人てまサポは、長野県上田市を活動拠点とする団体です。
主に自治会の方を対象に、「スマホ交流勉強会」「公式LINE活用説明会」などを通して、地域の情報格差の解消と、地域内のつながりをさらに後押しする活動を行っています。

私がてまサポに関わらせていただいたのは2023年度末くらいから。
まだまだ歴は浅いのですが、「身近なところから情報格差の解消をしたい」「地域コミュニティのさらなる活性化をしたい」という思いに共感するところが多くあり、紆余曲折の末現在は理事を務めさせていただいています。

私の事業で対応できないような、超初心者向けの個別スマホ勉強会(というより質問会のほうがイメージしやすいかも)などは、てまサポにご協力をいただいたりしています。

てまサポの強みは、上で記載したような「超初心者向け・ほぼ個別対応」のスマホ勉強会を実施できる点です。

スマホの多様化とスマホを教える難しさ

いわゆる多くの「スマホ教室」は決まったカリキュラムで操作方法を学ぶ形式が一般的です。
個別対応となると事前予約制だったり、場合によっては時間制で有料だったりすることもありますよね。

ご存知の通り、スマホは多様な機種があります。
Android・iOSというOSの違いにはじまり、Androidであればメーカーだったり、メーカーが同じでもハイスペックのもの・主にシニア向けのシンプルスマホなど、一つ一つを取り上げるときりがありません。

「スマホを教える」という点で問題なのは、この違いのせいで、ボタン位置が違う・デザインが違う・操作方法が違うなど、すべての端末に共通する操作方法がないという部分。
インターフェース(表層の見た目)に違いがあることで初心者は混乱しやすいこともあり、教室に参加する人には主催側がスマホを貸与する、という方法があるほどです。

さらに、スマホは「電話」にとどまらず、かなり汎用的な端末です。10人いれば10人それぞれがやりたいことがあり、困っていることがあります。
需要が分散しやすいため、決まったカリキュラムがある教室スタイルでは「知りたいことがわからなかった」という問題もこれまで何度か経験してきました。

Adobe fireflyで生成。左下のスマホがやたら小さいですね

てまサポではこの部分を「少人数グループに分けて、おおむね参加者2名に対し1名のサポーターを配置して個別に対応する」という方法をとり、「聞きたいことが聞けなかった」「自分のスマホでは再現できなかった」という部分をカバーしています。

私が前職(上田市マルチメディア情報センター)で行っていた個別相談のスタイルに限りなく近く、目の前にいる人と対話をすることで「スマホに困っている」その先の、生活の中で何を課題としているのかを感じ取れるのも大変良いシステムです。

社会システムに必要なのに、不安を感じながら使っている

スマホはもはや、社会で生きていくためのインフラになりつつあります。

日本においてのモバイル端末保有率は脅威の97.4%(スマホは90.6%※)。もはや持っていない人は稀になってきました。
(※総務省情報通信白書令和6年版より)

その反面、使っているときに不安を感じている人は約7割にのぼります。

確かにスマホは便利だし必要…だけど、「わからないまま使っている」という人が増えているのもデータから見て取れます。

以前総務省が実施していたデジタル活用支援事業(※リンク先PDF)などもありましたが、これもカリキュラムとテキストが指定されており、なかなかかゆいところに手が届かない内容だなと感じていました。
これは、前述した「スマホ端末の多様化」「需要や困り事の多様化」などを考えると仕方のないことと感じます。

本当は前職で実施していた「個別相談室」の開催を増やすなど、行政の分野でサポートできるとよいのですが…
自分がやっていた経験から大きな課題と感じるのは、相談員の育成です。

スマホやパソコンの相談の大半は5分で解決します。その反面、どんなに悩んで調べても解決が難しいものもあります。
前者はいいとして、稀にある後者のようなパターンの場合には、ICTに関連する専門知識を持つスタッフが必須となりますし、さらに「傾聴し、相手が安心して相談できるコミュニケーション能力」という全く別のスキルも持ち合わせている必要があります。

この2つを併せ持つ人材の育成は……困難であることは想像に容易いですね。

教え合えるコミュニティの育成をする

これを解決する一つの方法が、てまサポが実施している「スマホ交流勉強会」です。

てまサポは「スマホを教える」だけでなく、自治会やサークルなどに呼んでいただくことでコミュニティのつながりづくりの後押しをし、リテラシーの向上と、いずれはそのコミュニティの中だけでも教え合えるようになることを目指しています。

てまサポのスマホサポーターとなるメンバーは、専門知識を持つ人はほとんどいません。
勉強会はいつも「サポーターの私たちも一緒に勉強します」というのが前提です。

普段からあるコミュニティに「普通の人」が入っていき、スマホを教え合うことを実践する。わからないことがあったらサポーターどうしで調べたり教え合ったりする。
そんなことをしていく中で全体のリテラシーが少しずつ向上し、専門知識まではいかなくても「少し詳しい」といえる人が増えていく。

現在はそれを主に自治会の単位で実施し、共感してくださる自治会さんには、LINE公式などを使った情報共有・発信のサポートを行う。
中から外から、地域の情報格差を少しずつ無くしていきたい、というのがてまサポが目指している理念であると私は理解しています。

長くなりましたが、そんな理念を持ってNPOを立ち上げた横山さんに共感し、私も理事として一緒に活動をさせていただいています。
てまサポは現在、支援してくださる方を大募集中です。ご興味がありましたらぜひWEBサイトからお問い合わせください。

\フォローありがとうございます!/

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