ル・ポールのドラァグ・レース シーズン13全部見たレビュー

どうもこんにちは。発見と創造ラボの水嵜です。

前回までドラァグ・レースのレビューを2話ずつ書いていたんですがあんまりにも見進めてしまったので、全部見たレビューをまとめて書いてしまいます。

ネタバレあり。まだ見てない方はご注意を。

前回まで書いた記事はこちらから👇

特に思い入れがある出場者

タミーシャ・イマン

前回の記事でも書きましたがタミーシャが好きすぎる。

ものすごく人間臭くてプライドを持っていて、でも後に続く若い人たちも尊重できる。母感がすごくて一気に好きになりました。
人工肛門になってるっていう体なのに、同情されたくないからってそれをずっと隠してたっていうのも好きすぎる。

はぁ~タミーシャ。。。。

リユナイテッド(最終回直前のシーズンふりかえり特番)で公開された各出場者のPVも、タミーシャのもの(上記の動画)は他と比べて洗練されてる感がありました。

はぁ好き。ママ・タミーシャ。出場してくれてありがとう。

エリオット・ウィズ・トゥー・ティーズ

正直エリオットはすぐ脱落するかなと思っていたのに、めっちゃ粘って驚きました。

好き、というよりは共感できるという意味で思い入れがあります。
うつをずっと患いながら人前に出るとか、そもそも集団の中でふるまうとかかなりハードルが高い中で、本当にとても頑張ったんだな、と、、、

一番最初からめちゃくちゃしんどいポジションだったのに本当よく耐えたし頑張ったと思います。。。

身内にうつ病の人がいるティナと課題に挑めたことも、本当によかったねという気持ち。あれがなかったらエリオットは最後までよくわからないクイーンのままだったと思います。

デナリ

デナリ本当にめちゃくちゃかわいい。最後のPVもめっちゃかわいい。
韓流アイドルの影響を強く受けているそうで、いわれると確かに!って納得。(韓流アイドルはちょこっとしか知らないけど)

本当はもっと勝ち残ってほしかったなーーーと。。脱落したときだいぶへこみました(自分が)。

けど、リップシンクはたくさん見れて楽しかった。デナリ、めっちゃ楽しそうにリップシンクするよね。好き。

ユティカ

シーズン通して空気が読めない、感情のふれ方がちょっと独特なクイーンでした。
正直上位6位まで残ったのは意外。

ドラァグクイーンというよりもものすごくアーティスト寄りで、ユティカの世界観は非常に独特ですね。
ドラァグクイーンらしくないというか、枠にはまらないというか、それがユティカらしさなのだと思います。

おそらく「ドラァグクイーン」と「アーティスト」とどっちつかずな部分がまだあって、それがユティカの自信のなさにつながってしまっているのかなと感じました。

シモーンとのメイクオーバーは本当にきれいだった。

ロゼ

デナリと雰囲気が似ていて、そしてかなり仲良しだったロゼ。
ファイナリストになってくれて嬉しかった!

ロゼはものすごく「ドラァグクイーン」な感じがします。
無理に女性に寄せてないというか、男性だけど美しくしてるというか。

最後のリップシンクでいちばん脱落してほしくないキャンディとあたってしまってああ~~~~~~~!!!ってなった。(語彙)

オールスターズに出場してほしい。

ゴットミク

全シーズン通して初めてのトランス男性の出場者。(トランス男性=生まれは女性、現在は男性)

ファイナリストを決定する回で、ル・ポールが今までないような涙声でご両親のことについて言及していて、それがものすごく印象的でした。

ゴットミクはものすごく不思議な存在で、カテゴリーに当てはめて考えたい人には理解が難しいのかなという印象です。
生まれは女性で心は男性、性転換手術もしている。けれどドラァグクイーンをしていて、恋愛対象はおそらく男性。
ものすごく不思議です。それがゴットミク。

この先もドラァグ・レースでは様々なクイーンが登場してくると思いますが、どんなふうに視聴者の度肝を抜いてくれる出場者が現れるのか楽しみになる、ゴットミクはそんなクイーンでした。

キャンディ・ミューズ

一番優勝してほしかったのがキャンディ。
惜しくも逃してしまいましたが、多分これで終わったりしないよね?オールスターズ出場するよね!?

いままでビッグ・ガール(太めクイーン)の優勝者がいないので、私は基本ビッグ・ガールを応援してます。
オールスターズ6もユリーカが優勝してほしい。

という事情も抜きにして、キャンディは登場時からものすごく可愛くてかなり推しでした。
立ち居振る舞いがいちいちかわいい。リップシンクもかわいい。マスコット的な可愛さ。

感情的になったり口論したりもするけど、情に深くてきちんとフォローができて、でも実は繊細。
はぁ~~~かわいい。

今回優勝したシモーンも確かに綺麗で芯が通ってるなと思うのですが、目を引くという意味ではキャンディがダントツでした(当社比)。
あ~~~~キャンディ!!オールスターズに帰ってきてくれるの待ってるよ!

全体を通した感想

ル・ポールお母さん大サービスなシーズンであった

とにかくなんですかそのミニスカートは!(最高)
というかそのハイパー長いお御足を惜しげもなく露出する衣装が多すぎて心臓に良くないシーズンでしたね…!

そしてもはやミニスカですらない、レオタード衣装に度肝を抜かされたり。

グランドフィナーレはル・ポールお母さんの「New Friends Silver, Old Friends Gold」のライブから始まる大盤振る舞い。やばい。貫禄がすごい(語彙)
映像とは言えママ・ルー(御年60歳)のライブを見れるなんて思っても見なかったよ…

まさにレジェンド。ゴッドマザーである。

しかもYouTubeで公開しちゃうという太っ腹さもすごすぎ

出場者全員がリスペクトし合っていた

シーズン13の素晴らしいところは、派閥や出場者感の激しい罵り合いがなかったこと。

唯一タミーシャとキャンディの口論がありましたが、それは番組内で和解に至っています。
この二人の馬の合わなさやユティカの空気の読めなさなどはあったけれど、互いが「そういう人」と認めあっていたように感じるし、そのままの姿で互いをリスペクトしているようでした。

脱落する最後の瞬間にキャンディをハグするタミーシャの母感もめっちゃ好きになったし、「ウマが合わない」とわかっていて距離をうまく取れるキャンディにも好感が持てましたね。

他のメンバーもみんな他者を尊重していたし、余計な争いをしないようにしていたのもよくわかる。
そういう意味では最後までハラハラせずに見れたシーズンでした。

コロナとエンタメ

今シーズンは最初から最後までコロナ対策に腐心しているのが強く伝わってきたシーズンでした。

また些細な会話の中からも、クイーンがコロナの中でどんな生活をし、どんな感情を持っているのかが垣間見えました。
変な話ですがコロナって本当に世界中で影響をもたらしていて、世界中で人は同じような悩みを抱えているというのを実感。

番組中でもスタッフの装備やゲストとの距離感などでそれがひしひしと伝わってきました。
アンタックドで頻繁に利用されていたフェイスガード、ドリンクがグラスカクテルから缶に変わっていたこと、ビデオ通話を駆使したゲストの出演…

出来る範囲で最大限に、視聴者と出場者、ゲストの全員に配慮していたことがわかります。

グランドフィナーレの演出は特に息を呑みました。

客席はもちろん無観客なんですが、その代わりに動くリングライトが設置されていて「観客感」が演出されていたこと。
ドライブインで映像を配信し、かなり厳しくソーシャルディスタンスが守られていたこと。

観客にも視聴者にも出演者にも配慮した演出でした。運営スタッフは本当に気を使っただろうし大変だっただろうな、と推察します。

そして前アメリカズ・ネクスト・ドラァグ・スーパースターのジェイダが「リップシンクは居間でやるもの」とネタにしていたことも、クイーンの強さや意地を感じてしみじみしてしまいました。
(多分そういうのを感じるポイントではないんだろうけど)

ドラァグ・レースを見てBlack Lives Matterを知った

「Black Lives Matter」は2020年5月、アフリカ系アメリカ人であるジョージ・フロイドさんが警察官に押さえつけられ死亡したことをきっかけに始まった、人種差別抗議運動です。詳しくはこちら。

アメリカには根強く人種差別が残っています。
日本は単一人種の国のため、「人種差別がある」ことを知ってはいても、それを身近なことと想像するのは非常に難しい環境です。
現に私は人種差別問題について、ドラァグ・レースを見ていなかったらあまり興味もなく、その深刻さも知らなかったでしょう。

ドラァグ・レースは多様な人種のクイーンが出場します。
今シーズンも「徒歩数分のスーパーで黒人が不当に殺害された」というクイーンがいて、黒人という当事者としてその深刻な思いを語っています。

「黒人というだけで、何もしていないのに殺される」

彼らは普段からこういう思いを抱えて怯えながら生活をしているというのが、どれだけ異常なことなのか。
実際の彼らの言葉を通して、私の中でリアリティをもったものになりました。

ダイバーシティはエンタメから

実際、私は「ル・ポールのドラァグ・レース」を見始めるまで知らないことばかりでした。

LGBTQに関するものや人種差別の実態はもちろん、アメリカという国がどういう国なのかということもよくわかっていなかったと今では感じます。

私も以前は「外国人はなんか怖い」「黒人はなんか怖い」という感覚を持っていました。
でもそれは彼らのことを一人の人としても知らなくて、解像度があまりに足りなかったからだとわかりました。

「黒人」「外国人」という大きすぎるカテゴリーではなく「タミーシャ」とか「シモーン」といったような個人で彼らを知ることで、少しずつ理解して行くのだと思います。
多数のシーズンやスピンオフ、SNSなども追うようになって、人種が違っても自分とも何も変わらない人間なんだという実感を持つようになりました。

人種差別問題もLGBTQ問題も当事者になることは難しいかもしれませんが、エンタメという媒体を通して彼らを知ることで想像し、寄り添うことはできる、と今では思っています。

関連リンク

ル・ポールのドラァグ・レース | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ル・ポールのドラァグ・レース: 素顔のクイーンたち | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

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